#明星和楽 Today’s Art にて 「minneの主張」

#明星和楽 Today’s Art にて 「minneの主張」
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2018年の明星和楽(クリエイティブとテクノロジーの祭典)は、福岡市にて3月23日から31日まで開催されており、3月25日の本日は福岡アジア美術館にて、「無駄づくり」の藤原麻里菜さんや、アクセサリーを中心とした通販(通信販売)サイトのモノサーカスさんなどのトークセッションが行われています。

最初は、手作り・クラフトなどの販売・購入が楽しめるハンドメイドマーケット「minne(ミンネ)」 で、販売をしている作家、モノサーカスのリム・シンイーさんと、RichLiveさんのトークセッションから始まりました。

作家になったきっかけは?

シンイーさんは、シンガポールで生まれ、シンガポールの美術大学に入り、卒業後、留学して武蔵野美術大学院に入り、その後、17年くらい日本に住んで作家活動をしているそうです。日本ではあまり知られていないので、シンガポールの方で、インスタレーションなどの展示会などを開催しているとことです。2011年くらいからは3Dプリントで創作を行い始めています。

RichLiveさんは、会社員になり、ジャグリングパフォーマーになり、小銭もカードもお札も入る厚さ3ミリの財布をminneで販売を開始し作家になられたそうです。

minneの魅力は?

アート作品を作って、自分の力だけで発信すると、とても大変で、検索されて買ってもらうまでとても大変だけど、minneを使っているとminneがその活動を手伝ってくれる感じがするそうで、また、有名なハンドメイド作家さんも出店されているので、鑑賞価値も高く、自分のもついでに見てもらえるとことです。

そして、作家活動の魅力は、RichLiveさんは「普段パフォーマンスを行なってても、具体的な形になって皆さんの手元に残ることがなく、ショーを見てもらって終わりになるので、作家活動を通して自分の作ったものを購入してもらって、形に残って皆さんの手に届くことが嬉しい。作ったときは誰も共感してくれなくて、最近は少しずつかっていただけるようになって『こういうのを探していた』と言われたとき嬉しかった」とのこと。シンイーさん曰く「粘るって大事」。みんなに見てもらうことはとても大変だけど、実際に見てもらって共感を得たときにとても嬉しく感じるようです。

アートについての考え

アートとデザインの違いは、「アートは自分の中の表現をしたもの、デザインというのはお客さんから頼まれたもの」。つまり、自分から発信なのか相手から発信なのかが違いとのこと。なので、アートだけで食べることはなかなか難しいそうです。アートばかりにこだわるとつまらなくなるし、デザインばかりにこだわると似たようなものが多くなっていくとのこと。RichLiveさんは「まずはデザインを学ぶ、その上にアートを乗せると、唯一無二の自分だけのものになるという考えている」そうです。

「アートは重たくて、長い。そんなに話したくない(笑。」と、シンイーさん。さらに「minneがあるおかげで、作りたいときに作ることができるし、共感してくれる方が多くいるので、ずっと作っていきたい。大変だけど、楽しい。」と付け加えました。

シンガポールと日本のアートの違い

会場からの質問で、シンガポールと日本のアートの違いを質問されたシンイーさん、「初めて日本にきたときに、みんなコツコツと作業していて、シンガポールだとみんな話しをするので、寂しく感じたとのこと。でも、両方とも大事なことで、バランスが必要」とのこと。