インフルエンザ旋風の中、2013年2月5日に、クラウド電話APIサービス「Twilio」のWeb APIコンテスト「Smart Communication Award 2013」に向けたアイデアソンが無事に開催されました。
アイデアソン(Ideathon)というのはアイデア(Idea)とマラソン(Marathon)を合わせた造語で、テーマを定めた上でチームごとにアイデアを出し合い、それをまとめていくことを行ないます。
アイデアソンは「素晴らしいアイデアを産む」、「チームの交流を深める」、「ハッカソン(HackとMarathonを合わせた造語)で開発するアプリケーションの方向性を定める」などを狙いとして開催されることが多く、今回はTwilioのAPIを使って新たなサービスをつくるということが大きなテーマでした。
アイデアソンの前に、KDDIウェブコミュニケーションズの小出範幸氏からTwilioの説明が行なわれました。小出氏は、東京からGoogleのHangoutsでの参加。Twilioの説明および、デモンストレーションを行なった後に、2013年春に行われる「Twilio」を活用した新たなサービスを募集するコンテスト「Smart Communication Award 2013」の説明もしました。
「Twilio」は、2008年にサンフランシスコで創業し、現在、利用開発者数15万人を誇るインターネットサービスです。KDDIウェブコミュニケーションズでは、去年の中頃(2012年4月)からインターネット上から電話をかけられるクラウド電話API「boundio」を提供しています。さらに、同社は、去年末(2012年11月)に「Twilio」と提携し、電話を受け取るインバウンド機能、そしてネットワークを通して音声データを送受信するVoIPやSMS機能等をトータルで提供するようになります。(Twilioのサービスの開始は今年2013年の春頃になる予定のようです)
Twilioの海外の事例として、普通の人が自宅や余った部屋を旅行者などに短期間貸し出すのを取り持つインターネットサービス「Airbnb」や、iPhoneやAndroidのアプリを使って自分の今いる場所にハイヤーを呼ぶことができる「Uber」などがあり、その説明も行なわれました。
ひとしきりの説明が終わった後に、アイデアソンのやり方の説明があり、その後、参加者によるアイデアの出し合い、ブレーンストーミングが始まりました。
事前に用意されたキーワード設定、例えば「旅行」「高齢者」や「家電製品」などをチームで選択して、そのキーワードから連想される課題(困りごと)を見つけ出し、その課題の解決方法のアイデアを出してまとめていくという流れでした。事前に用意されたキーワードによって、アイデアの良い意味での『縛り』ができたのが良かったです。
また、開始後30分くらいに小出氏から「『電話』ということから離れた方がいいアイデアが出る」というアドバイスが出たのが、とても効果的でした。
1時間ほどのブレーンストーミングが終わり、最後は各チームのアイデアの発表に移りました。いずれも利益モデルがわかりやすいアイデア設計になっており、もしかしたらもしかするかも・・・と思わせてくれるアイデアでした。
突拍子もないけども、利益モデルがわかりやすかったのが、ある製品のファンやユーザー達で自発的なサポートセンターのようなものを実装する『オープンサポートセンター』。実装すると楽しそうでした。
ブログセミナー、新年会、哲学プレゼンや電子工作など多岐に渡った題材を扱っているゴノツクヒですが、今回も大変楽しい集まりとなりました。さらに何かを生み出すこと、産まれたものを育てることに焦点をあてて広げていきたいと思います。知らない知識やコト・モノとの出会いを創れたら・・・と思っていますので、あまり知らないコンテンツだったとしても、ゴノツクヒにちょっと集まってみませんか?
「ゴノツクヒ」は、毎月5のつく日(5日、15日、25日)に開催し、テック系に関わらず新規事業立ち上げの人とかが、定期的に会って新規事業の進捗の共有や、アイデアの模索や、食事や、お酒などを共にする場になっていく予定です。セミナ形式、ワークショップ形式など、いろんな形で開催出来ればと思っています。