【レポート】mokuvaトークイベント「モクバ流 世界の変え方」

首相官邸からLINEで届いた1通のメッセージ。

この週末は、全国的に天気が荒れ、「春の嵐」と呼ばれる台風並みの暴風が発生しやすいので、警戒が必要です。

週末の福岡は大嵐だ。誰かが言った。

 

2013年4月6日、土曜日。東京から来たクリエイティブの嵐「mokuva」の展示会とトークイベントに参加した。その様子を写真で振り返りたいと思う。なお、暴風雨のため手ブレ写真が多くなっておりますが、ご了承ください。

THE LAST SHOOTING FUKUOKA トークイベント

 

作品についてメンバーの伊原氏から各々へのインタビューが掲載されている。予習しておこうと思ったが、長すぎて挫折した。トークイベント中にも、メンバーから「長すぎる」「3分で眠りにつける」と大好評のコンテンツであるが、このコンテツ自体が今回の作品であることを知り、さすがや!要チェックや!と感心せざるをえなかった。

THE LAST SHOOTING 07 – サーファクタント | mokuva

 

展示会場は薬院の「SOMEWARE」という気になるステキスペース。サイトを見ると4月にショップがオープンするらしい。ぜひ行ってみたい。ぜんぜん知り合いとかじゃないので、ステマじゃないです。ホントに雰囲気よさそうだった。ステマとかじゃないです。

SOMEWARE | 薬院六角のライフスタイルショップ

 

木製チップで構成されたモナリザ。後ほどサーファクタントを読むと制作意図がわかって、私のようなアート門外漢はやはり予習しておいたほうが楽しめかもしれない。

THE LAST SHOOTING 07 – サーファクタント | mokuva

 

逆にハイテクな作品があったり。

 

!!!!(ずっと見てました)

 

トークイベントは春吉の「TAGSTA」という、これまた雰囲気のよいお店だった。ステマじゃないです。雰囲気のよさそうな(そして名前を覚えられない)アイスティーを飲んで、ほろ酔い気分で(アルコール入ってなかったけど、雰囲気に酔った的な意味で)イベントの開始を待った。

TAGSTA[タグスタ] | 春吉の立ち飲みエスプレッソスタンド

 

そしてトークイベントのはじまり。いよいよmokuvaの登場。ホントは、開始前から普通に店内で飲み物を飲んだりしていたのだけれど。

 

最初はmokuvaの自己紹介。結成したものの焼肉を食べに行くだけだった話とか、焼肉を食べに行くしか活動していなかった話とか、焼肉の話とか。実に興味深い。なので、全員で作品展をやるというのは今回が初めてのことらしい。そこで、メンバー個別の自己紹介や実績紹介となった。

 

実績紹介が続く。すごい。知ってるのがいくつも出てくる。

 

後半はおまちかねの「モクトーク」。何らかの既視感を覚えるが、それはきっと、春の嵐のせいだろう。

 

福岡在住のクリエーターたちによる「福岡クリエイティブ」が登場。各メンバー、mokuvaの各メンバーとが相互に質問をぶつけ合うという血で血を洗うタイマンバトルの連戦が繰り広げられた。実際は、ゆるい感じだった。

 

mokuvaから福岡クリエイティブへの質問は東京と比較した福岡(地方)での仕事に関するものもあり、イベント参加者たちの参考になるところも多かったのではないかと思う。

 

イベントの告知ページでは「『モクバ流 世界の変え方』と称したトークイベント」と書かれていたが、びっくりするくらいそのことには触れられなかった。なんだただの詐欺かと思ってたところ、最後に仕込んでました!というくらい唐突にその話題が上がってきた。まず、結局mokuvaとは何なのかというところで、完全に誘導されて言わされた引用が興味深い。

我々の間にチームプレイなどという都合のいい言い訳は存在しない。
必要なのはスタンドプレイの結果として生じるチームワークだけだ。

「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」より

展示された作品、そしてトークイベントのここまでの流れを体験している誰もが納得しただろう。mokuvaについて言及するのにこれほどまでに最適な引用があるだろうか。彼らは続ける。大きなことをして世界を変えるのは無理かもしれないが、mokuvaとして活動し続けていくことで世界は変わるんじゃないだろうか。なんだかよくわからないね、という評価を喜ぶ面々。自分たちを定義せず、なんだかわからなまま、ただ続ける。それこそがmokuvaの力であり魅力なのだ。確かにイベントに参加することで、参加者たちは自分の中の何かが変わったのを感じただろう。そうやって世界はゆるやかに変わっていく。

 

店を出ると雨風は激しさを増していた。しかし、mokuvaに触れることで発生した内なる大嵐に比べると、外の風などだたのそよ風であるかのように感じた。今夜生まれたこの嵐をどのように発散していこうか、ただそれだけを考えていた。(でも、暴風で傘が折れそうで泣きそうだった。)

 

その他の写真はf365でご覧になれます。
f365 | mokuvaトークイベント THE LAST SHOOTING FUKUOKA