「スタートアップ(起業)都市」事業を推進している福岡市、ビジネスSNS「intely」でスタートアップ支援の取り組みを開始

「スタートアップ(起業)都市」事業を推進している福岡市、ビジネスSNS「intely」でスタートアップ支援の取り組みを開始

2012年9月8日に行われたクリエイティブフェスティバル「明星和楽」のメインステージで講演のあと、福岡市の高島市長によって、福岡市は、デジタル技術やコンテンツ、モバイルなどの分野において、起業(スタートアップ)の支援に取り組む「スタートアップ都市・ふくおか」事業を開始すると発表されています。

トークセッションの終盤には、福岡市市長高島宗一郎氏による福岡市のこれからの像を描いた「スタートアップ都市・ふくおか」の話が行われた。この事業には孫泰蔵氏や、小笠原 治氏も携わっており、市長のトークの後は正式に記者会見の場が設けられ、福岡からアジア、世界へ飛び出すスタートアップを生み出すための事業構想が語られた。

【明星和楽2012】「スタートアップ都市・ふくおか」の発表も行われた、アジアのテックとクリエイティブの祭典「明星和楽」フォトレポ1日目 | Startup Dating [スタートアップ・デイティング]』より

 

週末に福岡で開催されたテクノロジーとクリエイティビティの祭典「明星和楽2012」の会場で福岡市は、起業しやすい街「スタートアップ都市ふくおか」を目指して、(株)Movida Japanの孫泰蔵氏、(株)nomadの小笠原原治氏などの協力を得て「スタートアップ・サポーターズ」という組織を発足させたと発表した。具体的にはMovida Japanが運営するスタートアップ勉強会「Movida School」を福岡市でも開催するほか、明星和楽などとの連携も深めていくという。

福岡市とMovidaがコラボ 福岡はスタートアップ都市になれるだろうか?【湯川】 : TechWave』より

その後のアクションが期待される中、2012年11月29日(いい肉の日)に、サイバーエージェントより「サイバーエージェントがビジネスSNS「intely」を活用した地方自治体との起業家輩出支援プロジェクトを開始、第一弾は福岡市」というプレスリリースが打たれました。当プロジェクトは「ベンチャー企業の創出・育成により地域産業の活性化を目指す地方自治体と連携し、地方からの起業家輩出を促進するプロジェクト」とのことで、まず、第1弾として、福岡市と取り組むようです。

「intely」とは
「intely」は、広告・IT・プレゼンテーションなど専門領域の情報収集、発信、議論を中心としたビジネスパーソン向けの実名SNSです。参加する各領域の権威やインフルエンサーによる発信やニュースアカウントをフォローすることで、インプットしたい情報や学びを効率的に吸収したり、利用者同士の情報交換やコミュニケーションの場として、実名での積極的な発信を通したビジネスパーソンとしての人脈づくりやセルフプロデュースの場として活用いただけます。

 

早速、アカウントを作成し、同iPhoneアプリからログインしてみました。開始したばかりなので、まだ、あまり情報はありませんでしたが、このintelyには、ネットワーキングという機能があり、そこで、議題を決めて、Q&Aで他のユーザーとディスカッションをすることができます。福岡市のアカウントは現在、「起業を目指す」や「若手WEBスタートアップ業界のネットワーキング」、「20代経営者コミュニティ」、「アジアビジネス研究会」などのネットワーキングに参加しているようで、スタートアップへの支援をintely上でも開始しているようです。福岡市は、intely上で、起業する際に利用できる制度についての情報や、ビジネスについてのセミナー情報、キャリアアップ、ビジネスプランコンテスト等の情報発信を行うといった趣旨の書き込みをしています。

intelyは、現在のところ、使い方が、多少分かりづらく、実名で行うビジネスSNSのLinkedinの方向性なのか、Q&Aのクラウドソーシングを行うQuoraの方向性なのか、はたまた違う方向性なのか、今後の同行が気になるサービスという感触を得ました。