学生と社会人がその垣根を超えて、ただただモノヅクリを楽しむ「バッカソン」が20167年1月14日から2日間に渡って、株式会社ベガコーポレーション、株式会社ディーゼロなどの協力を経て、株式会社ヌーラボにて開催されました。主催は、学生が主催する九州最大級のハッカソンの Dream Hack などを行っているDreamHack運営委員会。
参加者は約25人。2日間、集中してモノヅクリに励みました。最終日には、審査員として、きしだなおき氏、株式会社スカイディスクの橋本司氏、そして僕が参加し、プレゼン大会が行われました。
チーム「たけのこ」の「あいおす」
買い物をしていたらアイデアが降りてきて「鹿威し(ししおどし)とIoT」という組み合わせを思いつき、Twitterにて竹を募集。
Raspberry Pi、arduino、モーター、及び日本庭園のミニチュアための竹など、制作費用は5千円。真心込めて作っているので量産はできず、ビジネスにはならないだろうという見解とのことです。
また、「ラズベリーパイを使っているのでarduinoを使う必要が有るのか」という会場からの質問に、「技術の無駄遣いです」と説明していました。Amazon Dash Button で、リモートでどこにいても獅子を威せる仕組みになっています。
チーム「わくわく動物ランド」の「レトルトカレー選抜総選挙」
カレーが好きなので、カレー投票システムを作成。React.js、redux、sage などを使用して、無駄なほどに自分たちの使いたいものを盛り込んだそう。Amazon Dash Button を使って、投票もできる。「Amazon Dash Button を使えばIoTになる!」という好事例。プロジェクトの規模が大きすぎて、2日間では間に合わなかったとのこと。紅白歌合戦で投票に使われている仕組みと似たような仕組みになっているそうです。
「カレー好きなのにレトルトを選んだのはなぜか?」という審査員の質問に少し困っていました。
チーム「おとな」の「パンちらうちわ」
うちわであおぐと3Dでモデリングされている美少女のスカートがめくれ、パンチラができる「IoT」サービス。うちわで実際の女性のスカートを仰ぐと犯罪になってしまうが、作ったメンバーの一人は大学で法務を習っている立場なので、そういうことは絶対にダメだ!ということで、このアイデアを作ったそう。
うちわについた加速度センサーでどの程度うちわを振っているかを検知して、風量を割り出し、それをもとに、スカートの捲れ具合をコントロールしています。
チーム「じゃがりこ」の「MEKURUTO」
バカとは、何かを考えた結果、「スカートめくりで遊ぶおもちゃ」を開発。スカートにジャイロセンサを仕込み、スカートのめくり方によって、スカートについているフルカラーLEDの光らせ方が変化する。スカートに触ると音がなるが、簡単なことで音がなるので、防犯には使えないとのこと。
「バカ」といえば「スカートめくり」なのか、今回、スカートめくりのアイデアが2個になってしまい、ネタがかぶってしまいました。
チーム「ひとり」の「リレーションシップアドバイザー」
スピーカーとしての機能に加えて、高度な音声アシスタント機能、および、クラウドサービスとの連携による多種多様な操作が可能となっている Amazon Echo を使って、恋愛相談をするアプリ。相談すると必ず「離婚」か「別れ」をアドバイスするアプリを作成。
デモは残念ながら動かなかったのですが、作っているときに参加者が Amazon Echo に向かって「By MacBook Pro!」と話しかけまくるということもありました。(参考:Amazon エコーが大失態…「ニュースの声を注文と勘違い」誤発注殺到)
チーム「3K」の「■■■■■(名前出せない)」
「SNSへの公開はやめてほしい」とのことでしたが、発表の内容が、本当に公開できない内容でした。例えば、デートのときなどに■■■■■■■■■したときに■■■■■■■■■というアプリです。もし、デートの■■■■■■とき、デバイスが■■■■■■■するという、実に人に言えない内容でした。
会場から、「技術の進歩はアダルトから」という声も上がり、かなり湧き上がりました。
チーム「金岡くんとその仲間たち」の「物理演算で作ったJavaScriptの時計」
JavaScriptで歯車をモデリングし、その歯車を使って時計を作成。でも、カバーをつけると何故か歯車が動かなくなってしまったとのこと。また、1分かけて1分10秒から20秒動くので、時計としては使えない。
JavaScriptを使ったことない学生がgitを使って開発できるようになったことは、非常に喜ばしいことです。
優勝はチームじゃがりこの「MEKURUTO」
第三位のハコスコをもらったのはチーム「たけのこ」。第二位のスペースワールドのチケットをもらったのは、チーム「金岡くんと愉快な仲間たち」。第一位のロボットをもらったのはチーム「じゃがりこ」!
おめでとうございます。
「物理演算といえば、落下物のモデルを作るのが普通なのに、歯車を作ったのは変態だなあと思いました」という審査員の話にあったように、とてつもない技術を使って、アウトプットがバカっぽいというのが、今回のバッカソンの醍醐味かと感じました。
また、次回も楽しみにしています!