ネットショッピングの日本的ノウハウを海外に、株式会社ペンシルがんばる

ネットショッピングの日本的ノウハウを海外に、株式会社ペンシルがんばる

2014年にサンフランシスコ支店を設立した研究開発型WEBコンサルティング専門会社の株式会社ペンシルが、アジア地域にも進出するようです。
(参照: アジア向けアウト・インバウンド支援サービス  ペンシルが3つの新規プロジェクトを発表 ~第1弾は台湾をターゲット・台湾オフィスも設立予定~

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インバウンド、アウトバウンドって言葉を聞きなれないひとがいるかもしれないので、軽く説明すると、「インバウンド」というのは「入ってくる、内向きの」という意味で、企業側が、顧客からの電話や来訪などを受け付ける形態をいいます。また、「アウトバウンド」はインバウンドとは逆に「出していく、外向きの」という意味で、企業側が、顧客へ電話や来訪などをする形態をいいます。

むずかしいですね。

 

今回、株式会社ペンシルが挑戦するのは、アジア向けアウト・インバウンドの支援サービスで、初段階は台湾をターゲットとしており、2015年の夏には、台湾支店の設立も予定しているようです。

2014年2月から僅か1年半で、アメリカ、台湾と、素早いですね。

 

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日本からアジアへのアウトバウンドの施策として、「グローバル社会実験」と「商品特価型通販のアジア進出支援サービス」と2つのプロジェクトを掲げており、いづれも具体的な地域として台湾をターゲットしています。

グローバル社会実験というのは、ネットショッピングの日本的ノウハウを海外に輸出するプロジェクトで、その名の通り、実験要素の多いプロジェクトのようです。

第1回目のグローバル社会実験のテーマは「ペンシルのおもてなしフォームは諸外国でも効果があるのか」。台湾を対象とし、日本と台湾で同一デザインのページ、フォームを展開しテスト。エラーやマウスの動きを検証し、同一インターフェースにおいて国による違いがあるのかを実験します。また、今後も様々な国、テーマでのグローバル社会実験の実施を予定しています。

そして、商品特価型通販のアジア進出支援サービスは、日本企業がEC市場が整ったアジア各国への進出をする際の支援を行うプロジェクトのようです。

第1弾として、台湾をターゲットに、日本企業の台湾進出支援サービスを提供いたします。日本で行っているビジネスを、中国語に変換して行うことをベースとしたローカライズECは、少しの投資で売上増を望めるモデルであり、リスクが少ない売上アップ方法として、台湾におけるダイレクトマーケティング支援を行います。また、販売代行モデルによるテストマーケティングも実施可能。台湾にオフィスを開設し本格的に台湾市場へ進出する前に、市場規模を把握することがより容易となります。

ここのところ台湾は、日本の通販会社の進出が盛んになってきているような気がします。また、台湾は、過去3カ月の間にネットで買い物をした経験がある人の割合が94.6%に上っているらしく(2015年5月21日)、2014年には、Eコマースの市場は、スーパーマーケット市場の5倍の9000億台湾元(3兆3703億)に達しているとのこと。2015年は、1兆台湾元(約3兆7142億円)を越える予測がされています。

バッチグー(死語)ですね。

 

インバウンド方面だと、訪日外国人旅行者をターゲットとしたプロジェクトも立ち上げる予定のようです。

2014年の訪日外国人旅行者数は1,300万人を突破し、10年で2倍の増加を見せています。また、日本政府は2020年までに2,000万人を目指すとして、ビザや渡航許可の緩和、免税措置等様々な対策を行っています。最近では特に中国、韓国、台湾、香港、タイ等、アジア各国からの旅行者が急増しています。

このようなインバウンドツーリズムの増加に伴い、各種交通機関、ホテル、旅行会社、流通店舗、病院等に対しては、さらなるニーズが見込まれます。訪日外国人旅行者をターゲットとして、売上拡大を目指すべく、グローバル社会実験で得たノウハウによるサイト制作の実施、現地での翻訳・サイト制作サービス、プロモーション戦略等の支援を行って参ります。

 

プレスリリースでは、『「恩を受けた福岡を豊かな街にする」ために日本国外から外貨を稼ぐ』ということがかなり強調されており、たくましいメッセージを発しています。

 

デジトロポリスからは以上です。