オフィスにするも良し、アトリエにするも良し、ショップにするも良し、ギャラリーにするも良し。
とにかく使う人、入居する人が自由な発想でDIYして空間を演出することが出来て、日本の賃貸で一般的に必要な原状回復義務が無いスペース『F GARAGE』が清川に誕生したそうです。
特徴のひとつであるDIYは最近テクノロジーの分野でもよく聞く言葉ですね。一応おさらいをしますと。
DIYとは、お金を払ってひと(業者)にやらせるのではなく、自身で(つまり自分の身体を使って)何かを作ったり、修理したり、装飾したりする活動のことである。
DIYは、ともかくも「自分でできることは自分でやろう」という理念のもとに行う諸活動である。
DIYという言葉・概念は、「(ひとまかせにせず)自身でやる」という考え方を、広く生活の基本態度にしようとする精神を指していることもある。これは「DIY ethic(DIY倫理)」「DIY精神」とも言う。営利企業の活動には頼らず、人々(人・グループ)が自身で自主的に行う活動を推奨する言葉・概念である。こうした精神・態度は、多様な領域において提唱・実行されており、「自主イベント」や「草の根政治運動」「草の根社会運動」、自主制作誌(ミニコミ、Zine)、インディーズ音楽 等々等々に影響を与えている。「ウィキペディア『DIY』より引用」
最近話題になったDIYなオフィスと言うと、株式会社 ヌーラボさんが京都オフィスを契約更新したにも関わらず、「改装したいという想いの方が強くなってきた」ということで京都事務所引越を決め、京都移住計画さんと一緒になって進めた「ITの会社が町家を借りてDIYする」でも話題になりましたね。
実際のDIYなオフィスをイメージし易いように、ちょっと写真を拝借。
ビフォアーは、上の写真のようにオフィス利用を想像できない町家の物件でした。
アフターは、こんな感じ。
ぬおぉ~、後ろの片付いてない角材などが気になりますが、かなり様変わりしてますね!
DIY恐るべし!
もうひとつの特徴が、清川という場所になります。通常オフィスと言うと福岡では博多や天神を思い浮かべますが、なぜ清川という場所にスペースを設けたのでしょうか?その理由は名前の由来にもあるようです。
福岡は古くから海外との貿易に拓けた場所でした。大海原に思いを馳せ、広い世界を見聞きしてきた人々が酒を酌み交わしながら共に語らい、夢を想い描いていたのではないでしょうか。清川周辺のエリアは天神、博多にも近く、また周囲には何か面白いことを始める人が集まる土壌が既にあります。成熟した街、天神・博多のそばでこれから面白い場所になっていく街、清川。
そこはニューヨーク・ブルックリンのように、自分たちのカルチャーを作りたいと思う個性豊かな人々が集い、日々成長し、彼らに共感した人々がまた集う。その彼らがさらに魅力的な街を作っていく、この場所がそのキッカケとなる拠点のひとつになれたら…。
そして、あなたは“何かをはじめたい”と思ったことがありますか。
大なり小なり誰しもが思ったことがあると思います。
例えば、スティーブ・ジョブズはテクノロジーに思いを馳せ、仲間を集めてガレージからAppleを設立しました。世界を牽引するGoogleやAmazonもまたガレージからはじまりました。日曜大工のようなちょっとした家具の製作もガレージです。生活環境が変わり、家具などをリサイクルするのもガレージセールで。幼い頃には夢を思い描いた秘密基地をガレージで作ったり。なにかを創造する場所、何かを始める場所、単なる車庫ではなくガレージとは“なにかを始めるため”の創造増幅装置を備えた空間でもあるように思います。
福岡 清川で、そんな何かをはじめたい人が集い、様々な交流が生まれ、自分たちの進むべき道筋を照らす羅針盤となる場所“エフガレージ”が生まれます。
「『F GARAGE』コンセプトより引用」
さて、ブルックリンと言われるとますます気になるのは賃貸料ですが、1Fはこだわりをもったカフェやコーヒーショップなどを主に募集中で、オフィス・ショップ・アトリエ・ギャラリーなどは2Fになるようです。
1st floor | 家賃:180,000円 | 管理費:15,000円 | 敷金:家賃2ヶ月分 | 礼金:家賃1ヶ月分 | 面積:87.6㎡ |
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201-203 | 家賃:35,000円 | 管理費:4,000円 | 敷金:家賃1ヶ月分 | 礼金:家賃1ヶ月分 | 面積:12.81㎡ |
204-206 | 家賃:32,000円 | 管理費:3,000円 | 敷金:家賃1ヶ月分 | 礼金:家賃1ヶ月分 | 面積:9.89㎡ |
住所は福岡市中央区清川2-6-4ですので、最寄り駅ですと渡辺通駅2出口から徒歩約8分、薬院駅1出口から徒歩約12分ですね。
なんと、地図をよくよく見ると近くにはスペシャルティコーヒー店として有名な「ハニー珈琲」があるではないですか!
しかも本店が!
『F GARAGE』には屋上もあるとのことなので、仕事や制作等の合間にハニー珈琲で一息とか天気が良い日には最高そうですね。
築年数51年(1964年〜)のこの物件が気になる方はぜひ担当の株式会社 KIRIAGERU 糀屋氏( fgarage アット kiriageru.co.jp )までお問合せください。
または、R不動産さんでも取り扱っているようですので、こちらから問合せてみても良さそうです。こちらには詳細や写真も掲載されているので建物のイメージがし易いです。
先日オレオカでもご紹介した糸島に出来たシェアオフィス「SALT」もですが、博多や天神だけでなく、福岡にその土地土地にあった独自のスペースが出来ることは多様多種な人が出てくることにも繋がるかと思います。
そういった人たちが今度は場所を超えて繋がることが出来ると新しい何かが生まれてきそうで、ますます福岡が面白くなりそうな氣がします。
『F GARAGE』の「F」はFukuokaの頭文字「F」なのかどうなのかが気になったままの著者からでした。
デジトロポリスからは以上です。