誰でも自由に複製や加工、頒布などをすることが許可されているデータをオープンデータって呼ぶのですが、皆さんご存知です?
総務省はオープンデータ戦略の推進をしているようで、福岡市も市が保有する統計情報、行政情報などのオープンデータを提供するサイト「福岡市オープンデータ」を、2014年10月6日よりオープンしています。
2015年4月13日現在、公開されている情報は、126件のデータセットが公開されており、防災データ、国勢調査結果、施設データ、選挙データ、財政データ、人口データ、経済データなどがあります。
具体的には、福岡市の大気環境測定結果(直近48時間)、Fukuoka City Wi-Fi 利用状況、Fukuoka City Wi-Fi(福岡市無料公衆無線LANサービス『Fukuoka City Wi-Fi』を設置している位置情報)、福岡市消防情報メール(福岡市消防局が配信する福岡市内の火災、事故、救急等の発生のお知らせ)、公民館(福岡市の公民館の位置情報)、平成26年 福岡市推計人口(各月1日現在推計人口)、平成24年就業構造基本調査 15歳以上人口に関する表などです。
オープンデータは、プログラム等で二次加工するのが醍醐味で、例えば、交通危険個所データを使って、Google Map上にヒートマップとして表示したりしている人も居ます。
オープンデータサイトにてオープン化されているデータは、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスで公開されており、数値データ、簡単な表・グラフ等のデータは、リソースに同ライセンスの記載がある場合でも、自由に利用できるようです。
利用規約がちょっとわかりづらく、「むむむ・・・」と思ってしまうところがあるのですが、いくつか活用事例もあるので、参考にしてみるといいかもしれません。
2015年4月13日には、PM2.5の数値データがわかる「福岡のPM2.5」が公開されています。
PM2.5の数値は1時間毎(各時10分毎)に更新されます。
微小粒子状物質(PM2.5)が国の基準値35μg/m3を超えた場合、数値が赤で表示されます。
喉や気管支が弱い方、目などに違和感があるような場合は外出、外での運動などご自身の判断で控えて行動するなど、健康管理の目安としてご利用ください。
オープンデータは、先に書いたとおり国が推進していることもあり、活用が盛んになっていきそうですが、なかなか苦戦しそうな気もします。
『オープンデータを使って何かしよう』という、プロダクトアウト(作り手の理論を優先させる方法)な感じで進んでいる傾向があるようです。
実用性を高めていくためには、一度オープンデータのことを忘れ、市民の問題を分析してマーケットイン(ユーザー、この場合は市民が望むものを作る方法)で進めてみるといいかもしれません。
デジトロポリスからは以上です。