REPORT:NOddIN 上映イベント in FUKUOKA

世の中は数字で動いている。目の前に並んだ無数の数字、収益や成長率、成績や価格、に一喜一憂する。何桁もの数字がひしめき合う。けれども僕らの価値観をひっくり返すのに多くの数字は必要ない。「3.11」この3つの数字からイメージされるあらゆるソレは、いとも簡単に僕らの価値観をひっくり返し、なかには生き方そのものを変えてしまう者もいた。

 

実は「NOddIN」について、まだうまく説明できずにいる。ここではNOddINのサイトからそのまま引用するだけに留めておこうと思う。

NOddIN

3.11という地点を通り、
私たちは価値観がひっくり返るのを感じました。
映像に関わって仕事をしている私たちは、作り手としての視点と責任から
これまでのような作り方、ものの見かたを一度変えなければ、と感じるようになりました。

日本をひっくり返して見てみよう。

これは日本のフィルムメーカーからの提案です。
NOddINは組織名ではありません。
NOddINは、今までと違う視点を持って生きていきたいと思う心の集まりです。
開かれたこの扉を、やがて様々な職業、様々な立場、
様々な意見を持つ人々がノックしてくれることを願っています。

NOddIN 賛同者一同

 

12月15日。原発に限らず、それでも原発に関するものが大多数ではあるけれど、映像作家たちの作品を上映するイベントが開催された。上映の後はゲストとメンバーによるトークセッションが行われた。

NOddIN 上映イベント in FUKUOKA

 

NOddINのメンバーで、福岡でのイベントをオーガナイズした丹下紘希氏。

 

上映された映像作品を制作した作家のみなさん。

 

映像作家たちによる作品の上映がはじまる。言葉ではない映像の力で訴えかける。

 

写真集「100人の母たち」を出版したフォトグラファーの亀山ののこ氏(中央)、おいで福岡プロジェクトの豊田高子氏(左)を迎えてのゲストトーク。

100人の母たち
おいで福岡プロジェクト

 

「100人の母たち」の映像作品が上映された。随所に母親たちのメッセージが挿入されている。

 

ユナイテッドピープルの関根健次氏を迎えてのトークセッション。NOddINで扱うテーマは原発問題だけではない。最近では特定秘密保護法など立ち向かうべき問題は多数ある。丹下氏は「まずは当たり前だと思っていることから疑ってみよう」と呼びかけた。

 

今回はあえて多くの言葉では伝えないでおこうと思う。映像を観たものだけが感じるものがあるはずだ。現在のところこのイベント自体は今回限りとのことだが、リクエストがあれば他のイベントへの出演や作品の上映も可能だそうだ。福島から遠く離れた福岡でも、繰り返し同様のイベントが開催されることを願う。ソレは決して他人ごとではないのだから。

 

 

その他の写真はf365でご覧になれます。
f365 | NOddIN 上映イベント in FUKUOKA