手前味噌なネタですが、書かずにはいられない!
技術評論社が定期刊行している「Web + DB Press」の72号(2012年12月22日発売予定)にて、福岡に本社を置きながらも、世界中で使われているWebサービスを開発・運用している株式会社ヌーラボの開発ノウハウが同社の中村知成氏によって寄稿されました。「サービスを継続的に運用し育て上げるために私たちが持っているノウハウを、惜しみなく説明します」と記事の冒頭に宣言している通り、惜しみない内容になっているので、世界中で利用されるサービスを育て上げたいという野心を持っている人は是非、読んでいただきたいです。
プロジェクト管理ツール「Backlog」とドローイングツール「Cacoo」を題材にした開発ノウハウの目次は、以下のようになっています。
- ヌーラボの開発風景
サービスの概要、システム構成、チーム体制 - サービスの開発/運用サイクル
新機能の開発、不具合の改修、日々の監視や障害対応 - プロジェクトの運営
多拠点開発での課題管理とコミュニケーション - サービスのオリジナリティ
実装機能の取捨選択、キラー機能、ドッグフーディング - 海外展開時に考慮すべきこと
対応言語、サービス名、快適なアクセス、複数タイムゾーン - ビジネスの側面からのサービス
ビジネスモデル、マネタイズ、決済システム
記事もさることながら、記事中に挿入されているコラムが大変面白いと思います。例えば「ペルソナを捨てよ、ユーザに会いに町へ出よう」や「取締役がChrome Extensions作りまくりで困るんです」「モックとプロトタイプの違い」など、おもしろタイトルで、短くまとまった中身のある内容のコラムになっていますので、2012年12月22日発売予定、是非、読んでみてください。
Webは、インターネット上にあるもう1つの国のようなもので、そこは、まだまだ未開拓の部分が多くあると感じます。そのようなインターネット上で、世界に向けて公開されるWebサービスは、今後、いっそう増えていきそうです。しかも、東京から離れた地域、例えば九州や北海道といった地域は、交通費や、人件費を多くかけて、東京のシステム開発を請けに東京に出張を繰り返すよりは、地元に足を置き、手元で多くの人に使ってもらえるサービスを開発していくことに集中しだすだろうという気配がしますし、すでにそうなっているかもしれません。