「銭湯×サウナ×ぎょうざ」ぎょうざ湯 勝手にクリエイティブ大賞2021インタビュー

「銭湯×サウナ×ぎょうざ」ぎょうざ湯 勝手にクリエイティブ大賞2021インタビュー
Report

2022年3月27日にオンラインにて
勝手にクリエイティブ大賞2021が行われました。

明星和楽のテーマ、「異種交創」。

このイベントでは、「異種交創」によって生まれた新しいモノ・コトを発掘することをテーマに、一般の方々やゲスト審査員が“勝手に”エントリー作品をリストアップし、その中から審査を通じて賞が与えられます。

今回の「勝手にクリエイティブ大賞2021インタビュー」では、上位6作品にノミネートされた方々にインタビューを行なっていきます。

今回は、昭和レトロな餃子屋さんと、奥の本格貸し切りサウナ銭湯を兼ね備えた「ぎょうざ湯」より、坂田様にお話を伺いました。

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勝手にクリエイティブ大賞2021の感想をお聞かせ頂けますでしょうか?

 

はい、そうですね笑。単純にこういうものがあるんだなあと思いました。

 

普段は記事などのインタビューをお受けになられることってございますか?

 

実は今ほとんどのメディアを断ってるんです。SNSは受けてるんですけど、雑誌とかテレビとかはたくさんお声がけいただいてはいるんですが、基本的に趣旨や僕らの思いと合わないようなものは全部断っているんです。

 

そのような中ありがとうございます。続いてお店の方についてお聞かせください。

先日のクリエイティブ大賞では、飲食の複合施設をつくろうといったのがきっかけとなって、ぎょうざ湯がつくられたとおっしゃっていました。そもそもなぜ複合施設を作りたいとお思いになったのでしょうか?

 

僕らは本業が不動産業なので建物の運用というか、投資の一環としてやってるんです。けど、ただ単に何かマンションを建てるとかそんなんじゃなくて、自分たちも楽しめるようなことをしたいなというのがいつもありまして。

ちょっと当時思っていたのが、京都には四富会館とか、リド飲食街っていうような会館があるんですけど、僕もそちらにちょこちょこ行ってまして。こんなんができたら面白いよなと思ってた矢先に、ああいう物件があったので、やってみるかって感じですね。

僕らの場合はちょっと特殊なやり方なんですけど、基本的には建物なんです。そこから建物のいいところを引き出して作っていくっていうか、思いというよりも、どちらかというと建物の方のベースを活かしながら作る方が多いですね。

ぎょうざ湯の飲食店の部分は建物の良さを引き出すという一方で、奥にあるサウナは新たに作られた空間だと思うんですが、カッコよさを引き出すといったところで、気をつけられたことなどはございますか?

 

本当にだいぶ前なんですけど、ニューヨークの方に行ったときに、ちっちゃな扉を開けたら、そこになんかもう、すごくおしゃれな空間のカフェが広がってて。ボロボロの建物の中にめっちゃおしゃれな空間が広がってる。そんな驚きというか、ギャップ感がすごい行った時に衝撃を受けたんです。今回も餃子屋さんにするにあたって、一軒目の本店の方もそうなんですけど、なんかちょっとそういうギャップを作りたいっていうのはありまして。なので餃子屋のレトロな部分と、奥には洗練された、ちょっとお金もかかったような高級なサウナを作りたいなっていうのは元からあったので。それは思いとしてはすごく反映しているかなと思います。

なるほど、ありがとうございます。去年の7月にオープンされてから、ご反響はいかがでしょうか。

 

そうですね餃子店もそうなんですけど、サウナと組み合わさっているっていうことで、やっぱり「何?どういうこと?」というか、「ほんまに、そんなもんがあるんか?」っていうのを、店の前を歩いてる人とかが聞いてきたりとかで。実際に入っていただいた方には「本当に気持ちいい」と言っていていただけています。リピーターも多くてですね。すごい人とかは1回80分の貸し切りなんですけど、4枠を連続で取る人とかも。笑

 

よ、4枠ですか!?

 

夜の8時から11時半まで入って、次の朝の10時からまた2枠まで入られる方もいらっしゃったり。いったいそこでどんなことして過ごしているんだろうか、こちらも分かりかねるんですが。1人で本当にそういう過ごし方を、それもかなり頻繁にしていただいている方もおられたりとかで。

 

隠れ家的な場所になっている。ということでしょうか?

 

そうです、そうです。それこそリピーターの方に来ていただけるっていうのは本当によかったなとすごい思ってます。

普通にお店に来た人はサウナがあって驚いたりとか、道行く人には何なんだこれ。と聞かれたりとか、というふうにおっしゃっていましたが、色々な人の興味を引くんですね。実際に入浴までされるお客様についてはどのような方が多いでしょうか。

 

そうですね、やっぱり20代後半から40代前半ぐらいまでの男性の方がかなり多いんですけど、女性単身の方で1人で入られる方とかっていうのもおられますね。まあ、基本的には男性が8割ぐらいかなとは思います。

 

なるほど。坂田様のご経歴をお聞かせいただけますでしょうか?今どういった経緯でこういったお仕事されてるのかとか。ぎょうざ湯といったものをご考案されたのかとか。背景をお聞きしたいと思いまして。

 

まったく関係ないかもしれないけど。笑

その元々建築士になりたかったんですけど、大学が思い通りにいかなくてですね。で、まぁ通常の普通の大学に行ったんです。といっても普通じゃないかもしれないんですが。教育大学の家政学科つまり家庭科の先生になる学科で。住居学ですからね。衣食住の住を、一応やったつもりではあります。

その後初めて就職させていただいた地元の不動産屋さんで、もともと建築部みたいなところで働かせてもらう予定だったんですけど、結局その時に不動産の方に回ってくれと言われて不動産をやり始めたのを、もう今もずっとやり続けてるような状況なんです。建築といっても住宅なんですけど、勉強させてもらって。そして不動産と住宅とができるようになってから独立したような状況ですね。

 

ありがとうございました。最後にお一言いただけますか?

 

真剣に向き合って作ったんで。まあほんとに興味のある方は1回お入り頂けたらすごいうれしいなと思いますね。私も2日ほど前に自分で予約してしまったんですけど。

まあありがたい話、なかなか自分たちも入る機会が少なくなってきまして。自分たちも予約して入ってる状況ですね。自分たちで予約取って入ってもいいなと思えるようなものができたので、本当に良かった思います。長く続けられるように、サービスも含め今後もやっていきたいと思います。