福岡市内のシステム開発会社「モー株式会社」が、設立1年を経過し、満を持して、福岡市でフラワーショップを営むBAROQUE株式会社(代表大石康平氏)と共同開発して、お花屋さん向けの注文・顧客管理システム「GEM CASE(ジェムケース)」を公開しました。
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顧客管理というと間口が広く、業務システムではかなりの大きさの市場を持つところだと思いますが、ジェムケースは、花屋にフォーカスしており、誰が一番だなんて争う事もしないで、しゃんと胸を張ってリリースされているように感じます。
モーの代表である春岡豊寿氏は、花屋にターゲットを絞った理由として「お花屋さんはだれしもが知っている業種だと思いますが、Webサービスのターゲットとして考えるととてもニッチな分野じゃないかと思います。お花屋さんはIT化が遅れている業界だそうです(オーナーであるBAROQUE株式会社大石氏談)。」と語っています。
また、春岡氏は、リリースにあたって「Webにマッチしないんじゃないかとか、そもそもどうやってこの『GEM CASE』をお花屋さんにお届けするのか、など日々考えています。なかなかむずかしくそしておもしろい毎日です。」と、市場戦略の難しさをネガティブに捉えるも、ポジティブに解決しようとしています。
さすがです。
Webの業務システムは使い勝手がいまいちだったり、伝票出力が出来ないケースも多くありますが、GEM CASE(ジェムケース)は別途ソフトをインストールすることなくブラウザ上で伝票出力を可能にし、ネット環境さえあればどこででも業務が行えるよう機能を備えています。
注文伝票をブラウザ上で作成することで、自動的に顧客情報を蓄積でき、また配送、来店等のスケジュールもGEM CASE(ジェムケース)上で管理可能です。
花屋(フラワーショップ)の業務に特化し、注文の受付画面を「来店」と「配達」で分け、それぞれの業務に必要な項目も備えています。
煩雑だった業務の効率化を促すことで、アレジメント技術の向上、スタッフの育成等、花屋本来の業務に注力することがこのサービスの根本にある願いです。『花屋(フラワーショップ)向け注文・顧客管理システム「GEM CASE(ジェムケース)」をクラウド型ASPサービスとして提供開始』より引用
プランは、有料プラン(月額10,000円)と、伝票印刷などの必要最低限の機能を備えた無料プランもあり、まずは試して使うことが出来るフリーミアムモデルを採用しています。
すでにいくつかのフラワーショップでも試験的運用を行い、ヒアリングとフィードバックを繰り返していることから、実際に導入事例もあるようですし、そもそも、フラワーショップとシステム開発会社の共同開発なので、実用に耐えうるだけの仕組みはありそうです。
取材の問い合わせなどはプレスリリースを参照してください。
ちなみに、モーの春岡氏に好きな花について聞いたところ「好きな花は具体的にはないのですが、ちょっと熟しているかんじのお花が好きですね」とのことでした。
また、「オレオカコムさんが取り上げていただけるとのことで大変光栄に思っていますが、きちんと取材してくださいとお願いしたにもかかわらず基本ノー取材でした」と怒られてしまいました。
是非、オンリーワンよりは、ナンバーワンになってほしいと思います。
デジトロポリスからは以上です。