2014年11月20日、グルー株式会社がまたまた動画関係のサービスのベータ版の提供を開始しました。
LightCDNは、同時視聴者数が多い動画配信を行うサーバーへのトラフィック(外部からの接続要求数)を少なくしてくれる仕組みを提供します。
CDN(Contents Delivery Service)とは、デジタルコンテンツの大量配信に対応したネットワークで、Webコンテンツのコピーを蓄えたサーバを複数に配置し、ユーザを最寄のサーバにアクセスさせることで、コンテンツ配信を効率化・高速化しています。
特に「俺が世界を変える!」という世界中にコンテンツを配信するプレイヤーが群雄割拠している現在、世界中にサーバが配置されているCDNは非常に重宝されています。
LightCDNは、さらに、コンテンツをダウンロード中のユーザーのパソコン同士でネットワークを構築することによって、コンテンツのデータを再利用し、更にコンテンツ配信を効率化しています。
また、従量課金のCDNを使っている場合などは、コスト削減などができるので、同時視聴者数が多い動画配信サイトに導入すると、金銭的にも助かります。
従来のサーバ・CDNによる動画配信サービスではアクセス数が増えると多大なトラフィックコストが発生しそれを事業者が負担する必要がありましたが、今回のLightCDNを併用する事でトラフィックコストを大幅に軽減出来る可能性があります。特に同時視聴者数が多いほど、効果が得られる仕組みとなっています。
『LightCDN』より
技術的には、Web上でリアルタイムに動画や音声の交換を行なうための技術仕様の一つを使っており、現在は、Chrome・Firefoxが対応ブラウザになっています。
OSに標準でついているInternet Explorerや、Safariなどには対応しておらず、まだまだ発展途上な技術な感じがしますし、LightCDNを使ってデータ配信できるブラウザを使っている人の数は少ないように思えます。
しかし、同時に2人だけでも同じ動画を見ているだけで、CDNへのトラフィックは半分になるので、思いのほか効果が有ることは想像できます。
同様の仕組みを開発していたPeerCDNは、2013年末にYahoo!に買収され、同社のリッチメディアコンテンツ配信に協力することになっている様子。
つまり、Yahoo!も欲しがるような技術を、LightCDNも提供しているということです。
こちらは、PeerCDNのデモ動画。
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デジトロポリスからは以上です。