読んでますかっ?!元気があれば、なんでも読める!
というわけで、30代男性は1975年には80%が新聞を読んでいたのですが、2010年には23%しか読んでいないという数字が表す通り、新聞を読む習慣というのは減ってきているようです。じゃ、その、無くなってきた習慣に使っていた時間はどこに消えているのか・・・?「習慣を書き換える」というのは、「未来の普通をつくる!」的な新製品には必須のテーマかと思います。憶測ですが、新聞を読んでいた時間は、今は、Webサイトのニュースを読む時間に置き換わってきています(きっと)。そんなときによく使われるのが、ニュースサイトを快適に閲覧するためのアプリケーション、総称してニュースリーダーです。
2011年の明星和楽にて「Crowsnest」という、Twitterに流れるリンク(URLアドレス)を集約する効率的なソーシャル・ニュースリーダーを発表した浜本階生氏が、先頃、「SmartNews」というCrowsnestのエンジンを利用したニュースリーダーを公開しました。明星和楽当時は、株式会社Rmakeに取締役として在籍していましたが、現在は、Crowsnestの事業を譲受して、株式会社ゴクロの代表取締役社長をしています。
浜本氏曰く、「(SmartNewsは)設定でTwitter ID連携すると、Crowsnest風のソーシャルリーダーにもなりますが、基本的にはTwitterあまり使ってない社会人をターゲットにしてます」とのこと。CrowsnestはTwitterアカウントのタイムライン上で話題のニュースのURLを解析してパーソナライズしてニュースを読むアプリケーションだったのに対し、SmartNewsは本人の言っている通り、Twitterあまり使ってない社会人をターゲットにし、パーソナライズをあまり行わないアプリケーションになっています。SmartNewsはiPhoneアプリとして提供されて、Crowsnestも、SmartNews同様にiPhoneアプリ化されているけど、日本ではダウンロードできないようになっています。SmartNewsの面白いところは、記事を一括でダウンロードしてしまい、「電波の悪い電車の中で超快適に読めて、圧倒的にユーザメリットが高いペインキラーアプリ」と浜本氏も言っている通り、オフラインや、電波の悪いところでもサクサク読めるところです。
また、開発組織として面白いのは、UXディレクションに元米Sun Microsystemsの川原英哉氏が加わっているところ。彼は、米JavaSoft、米Sun Microsystems、米Googleなどでソフトウェアやユーザインタフェースの企画・開発経験を持っており、次世代3Dデスクトップ探求のオープンソースプロジェクト「Project Looking Glass」の発案者でもあります。この流れ、SmartNewsのUXに期待が持てます。
僕は主にCrowsnestを、デスクトップで使い、SmartNewsをiPhoneで使っています。もちろん、ニュース中毒になっていますよ。