「学生 × ラジオ × ご縁」 FUKUOKA2020〜勝手にクリエイティブ大賞2019インタビュー〜

「学生 × ラジオ × ご縁」 FUKUOKA2020〜勝手にクリエイティブ大賞2019インタビュー〜
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2019年10月29日・30日に天神・スカラエスパシオで行われた「明星和楽2019」
1日目には「勝手にクリエイティブ大賞2019」が行われました。

明星和楽のテーマ、「異種交創」。

このイベントでは、「異種交創」によって生まれた新しいモノ・コトを発掘することをテーマに、一般の方々やゲスト審査員が“勝手に”エントリー作品をリストアップし、その中から審査を通じて賞が与えられます。

今回の「勝手にクリエイティブ大賞2019インタビュー」では、大賞・優秀賞を受賞した方々にインタビューを行なっていきます。

今回は、優秀賞を受賞した「FUKUOKA2020」代表・平野 賢正さんにお話を伺いました。

Q. 勝手にクリエイティブ大賞2019の感想を聞かせてください。

九州大学の妹尾(せのお)先生(「勝手にクリエイティブ大賞2018」「勝手にクリエイティブ大賞2019」の審査員)が ”勝手に” 応募してくれたのが嬉しかったですね。

妹尾先生は僕たちのラジオにゲスト出演していただいたことがあって。

今まで「学生と一緒にやっててすごいね」「若い人が活動できるこういう場があっていいね」と言われてはいました。でも、「こういうイベントに ”勝手に” 応募していい?」と言ってくださったのは初めてでとても嬉しかったです。

Q. FUKUOKA2020の活動内容について教えてください。

毎週木曜日19時からコミュニティラジオ天神でラジオを放送しています。地方創生や最新テクノロジーに関する企業の経営者や、行政の方々、大学の先生、フリーランスの方などをお呼びしてお話を聞いています。パーソナリティーは大学生と若手の社会人が担当していますラジオの台本は学生が作って、ディレクターの僕がクオリティーチェックをしています。もうすぐ70回目を迎えますが、毎週なのでとても大変ですよ(笑)。

ラジオ番組はビジップ株式会社NPO法人学生ネットワークWANが運営しています。始めたきっかけは、まずは自分たちの活動を広めるため。WANの活動を広めたかったのと、週1で活動できる固定のプロジェクトがあったらいいなと思っていました。WANはイベントや体験ツアーなど、期間が決まっているプロジェクトが多く、何もない時期もあったりします。また基本的に、プロジェクトはほとんどオンライン上のやり取りで進むので、みんながリアルに集まる機会があまりありません。そこで、毎週会える場所があればいいなと思い、始めました。

Q. 今後の活動予定は?

今後もラジオは続けていきたいなと思っていますが、ラジオとして存続するかYouTubeやPodcastなど他のメディアに移行するか、は検討していきます。

今後は出演していただいたゲストの方との継続的な繋がりがテーマです。僕たちがゲストの方とどんなプロジェクトを一緒に生み出せるか。これまで約70人のゲストの方々にご出演いただきましたが、FUKUOKA2020をきっかけにいくつかのコラボレーションが生まれています。ラジオでのゲストとの出会いをきっかけに、ゲストの方同士でプロジェクトが生まれたり、ゲストの方にWANの学生向けのセミナーやワークショップをやっていただいたりと広がりを見せています。

「事を起こす」というか、FUKUOKA2020を起点に色んなプロジェクトを仕掛けたいと思っています。

Q. 平野さんのキャリアについて教えてください。

山口県の下関が地元で、そこから九州大学の工学部に進学しました。工学部の学生はほとんどが大学院に進学、それ以外の学生は就職します。僕は学科の研究にあんまり興味がなく、とりあえず就活して東京の会社に内定をもらっていましたが、そこで立ち止まりました。

「何も社会を知らないまま社会に出ていいのかな?」と。

そんな時期に、孫 泰造さん(連続起業家・Mistletoe株式会社 代表取締役)と小笠原 治さん(株式会社ABBALab 代表取締役・京都芸術大学 教授)という2人の起業家の講演を聴く機会がありました。その講演を聴いたとき、「この人たちの話、ワクワクするな」と感じて。

そして、大学を休学して友達と一緒にまだ世の中にないサービスを作ろうと活動していたんですが、いろいろあって頓挫してしまいました。そこから「何をやろうかな〜?」とフラフラしていたときに、たまたま就活中に出会った当時のWANメンバーから、WANの理事長である森戸(NPO法人学生ネットワーク WAN 理事長)が登壇する大学生向けのセミナーに誘われました。大学生向けのセミナーにあまり関心がなかったので、、「とりあえず聞いてみるか」ぐらいのスタンスで参加したんですよ。今考えるとめちゃくちゃ失礼ですよね(笑)。そしたら、見事に鼻をへし折られました。「この人すげぇ」って。

それがきっかけで、次世代人材の育成を手掛ける「ビジップ株式会社」と、地方創生をメインで手掛ける「NPO法人学生ネットワークWAN」に関わるようになりました。
ビジップに入ってからは、企業の長期インターンシップのコーディネートを担当しました。当時福岡には長期インターンシップがまだ根付いていなくて、企業はどう受け入れればいいか分からないし、学生もどうしたらいいのか分からない。そこで、学生の立場で社会人として活動しているメンバーが多いビジップがコーディネーターに入る形でスタートしました。

また、活動を続けていく中で、佐賀県・伊万里市の地方創生に関する事業も手掛けるようになりました。ビジップやWANは、当時は学生メンバーがメインで活動していたので、姉妹団体のような形で共同プロジェクトを立ち上げることが多く、WAN と一緒に活動することが増えていきましたね。

現在はナレッジネットワーク株式会社に所属しながら、ビジップのCOOとWANの事務局長も務めています。、ビジップやWANは長年活動していることもあって、多くの卒業生がいます。そこで、ビジップやWANが何かプロジェクトを立ち上げるときに、他の会社で活躍しているOB/OGが「それ、うちの会社でできますよ」と言ってくれて、協業できたら最高ですよね。ビジップやWANを通して、自分が何か新しいことをやるときに協力してくれる人がどんどん増えていけば面白いですね。ラジオもこれまでの繋がりをもとにコトを起こしていくのがテーマですが、団体としてもOB/OGたちとコトを起こしていければと思っています。

Q. いろんな人たちが繋がっていくという点で、明星和楽のテーマ「異種交創」と共通する部分がありますね。

地方に行って分かったことですが、普通に考えたら交わらないような人が交わった方が面白いんです。例えば、佐賀県の伊万里市は大学がないので、僕らのような若者がいくと街の人が喜んでくれます。
「伊万里には若い人がいないので、平野さんみたいな若者が来てくれて本当に嬉しいよ」と。それが活動のやりがいや楽しみにもなっています。。

ビジップではドローン事業も手掛けていて、伊万里市では定期的にスクールも開校しています。ご自身で農園を持たれているおじいさんが、サクッとドローンを飛ばしているのは面白いですよね。地方には何もないとよく言う方もいらっしゃいますが、それは目線が”人の目線”であることが多いからだと思います。鳥の目で見れば、そこには素晴らしい景色が広がっていたりします。自分たちが育った街を上空から眺めるなんて素敵じゃないですか。利便性や生産性を売りにしてテクノロジーを紹介してしまうと、分からない人からすると難しくて拒否反応が出てしまいます。でも、「こんな面白いことができます」「ワクワクしませんか?」というテンションで紹介すると、面白がって使ってくれます。伊万里でのドローンスクールには山形県や鹿児島県から受講してくれる方もいて、面白いことに敏感な方々との繋がりがどんどん生まれてきています。

Q. 地方創生や最先端のテクノロジー、いろんな方々との出会いなど、平野さんは豊富な経験と実績をお持ちですね。今後の目標はありますか?

やっぱり地方に関する事業を頑張っていきたいですね。あくまでこれは個人的な意見ですが、最近他の地域からの移住者を呼び込む施策が多いですが、結局のところ人の奪い合いになるので、人口が減少している日本においては日本をどうするか?という根本的な解決策にはなっていないと思います。もちろん、移住することで本人の幸福度は上がると思うので、ミクロな視点では効果があると思います。ただ、移住した方が移住先で消費するお金の量や仕事で生み出すお金の量が変わらなければ、国家単位のマクロな視点ではほとんど変わらないと思います。と考えると、その地域だからこそできる事業は何かを考えて実行していかなければいけません。

今の地方の課題の一つは、地元に帰りたい学生や社会人はいるが、仕事があるか不安で躊躇している現状だと思います。地方にももちろん仕事はありますが、東京などの都心部でバリバリ働いている人からすると刺激が減って年収も下がるという印象を持っている人も多いです。そこで、彼らが面白いと思う仕事を用意したり、地方に住みながら東京の仕事をしているロールモデルをどんどん増やしていければと思っています。

また、人手不足の問題に関しては、今後は1人3社くらい関わっていけばいいと思っています。僕はナレッジネットワーク株式会社でで社員として働きながら、ビジップの代表とWANの事務局長も務めています。1人が複数の会社で働くことができれば、人手不足は何とかなるんじゃないかなと。複数の会社で働きながら、経営にも携わることを体現するのが僕の役目ですね。今後も自分の働き方・生き方をどんどん発信できればと思っています。

平野 賢正(ひらの けんせい)

ビジップ株式会社COO
NPO法人学生ネットワークWAN 事務局長
ナレッジネットワーク株式会社

山口県下関市生まれ。大学進学を機に福岡に移り住み、8年目。工学部時代に休学し、主に佐賀県伊万里市を中心に、地方創生のプロジェクトに参画。新卒採用支援やドローン事業を手がけるビジップ株式会社や設立18年目を迎えるNPO法人学生ネットワークWANを通して次世代の人材育成に寄与しながら、ドローンやシェアリングエコノミー などの最新テクノロジーの地域実装をテーマに活動。福岡で放送中のFMラジオ番組「#FUKUOKA2020 (2018年10月開始)」のディレクターも務める。
Twitter:https://twitter.com/hira_ken777
note:https://note.com/hiraken777