シェアハウスサミットレポート第一弾「福岡のシェアハウス市場って?」

シェアハウスサミットレポート第一弾「福岡のシェアハウス市場って?」
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2/21(金)に開催した、「シェアハウスサミット in 九州」

九州はもちろん、日本各地でシェアハウス運営を行っているゲストをお招きし、

  • 国内外のシェアハウス事情
  • シェアハウスのメリット・デメリット
  • シェアハウス運営のノウハウ
  • シェアハウスあるある

など、シェアハウスにまつわるテーマを語り合いました。

この記事では、第一部「福岡のシェアハウス市場って?」のトークをお届けします。

第一部に登壇したシェアハウスの詳細は以下より

当日のイベントは動画からもご覧いただけます。ぜひご覧ください。

シェアハウスの紹介

左から近藤悟さん、片倉蓮さん、白水健太さん、桐島大河さん

近藤:このセッションの進行を務めます、近藤です。
以前は福岡の「リバ邸」に住んでいて、今は天神北のシェアコミュニティ「Qross」を運営しています。よろしくお願いします。

まずは、それぞれのシェアハウスの紹介をお願いします。まずは、「ポリバレントハウス」から。

桐島:福岡・警固でシェアハウス「ポリバレントハウス」をやっています、桐島大河です。
よろしくお願いします。

ポリバレントハウスの「ポリバレント」は元々サッカー用語で、色んなポジションを担当できる選手を意味します。

色んなポジションを持っている人たちが一緒に住んでたら、面白い相乗効果が生まれそうだなと思って作りました。

去年の8月に立ち上げて、今月(2020年2月)で半年になります。

片倉:色んなポジションの人が住んでいるシェアハウスってことね。

桐島:ポリバレントハウスの特徴は、屋上が自由に使えるところです。
みんなでテントサウナやBBQをしています。

片倉:シェアハウスでテントサウナっていいですね。

近藤:じゃあ、次はけんけんお願いします。

白水:福岡・天神でシェアハウス「union」をやっています。
けんけんって呼んでください。よろしくお願いします。

近藤:unionはいつ始めたの?

白水:シェアハウス「union」は4年前に始めました。
当時の面白い学生を集めて面白いことやりたいなと思って。
学外で色んな活動をしている学生を集めて、学生向けのシェアハウスとして始めました。

近藤:けんけんは立ち上げをやったの?

白水:はい、立ち上げはもちろん、一緒に住んで生活しています。

近藤:どんなメンバーが住んでるの?

白水:学生や就活生、カメラマンが住んでいます。
年齢層としては、20代前半が多いですね。

片倉:学生さんは絶対シェアハウス住んだ方がいいですよね。
ほとんどの人が18歳くらいまで家族と一緒に住んでいて、大学生になると一人暮らしを始めて、10年くらい経ったら結婚してまた家族と一緒に生活するじゃないですか。
その空白の10年は何なんだろう、と思って。

近藤:一人暮らしに憧れている人はたくさんいそうだよね。
田舎から都会の大学に出てきて、一人暮らしする。

白水:unionに限って言うと、一度一人暮らしを経験してからunionに入ってくる学生が多いですね。

片倉:結果、家具や家電製品を買っちゃってるわけじゃないですか。無駄使いですよね。

近藤:リバ邸に人入れようとしてるでしょ?笑
じゃあ、リバ邸の説明お願いします。

片倉:全国でシェアハウスの運営をしている、株式会社リバ邸の片倉です。
よろしくお願いします。

リバ邸は「自分のコミュニティを持ちたい!」という人に対して、シェアハウスの立ち上げや運営のサポートをしています。
学生さんがやりたいことに対してしっかりと寄り添う。
また、利己的な理由で地方にリバ邸を作っているのもあります。
地方にリバ邸を作ると、地方に遊びに行けるんですよ。
全国にネットワークがあります。

近藤:僕もリバ邸に住んでいたときに、リバ邸というだけで北海道から人が来ましたね。
リバ邸って何年くらいですか?

片倉:2012年からですね。

近藤:リバ邸が始まったときってシェアハウス文化みたいなのはあった?

片倉:あったとは思います。

近藤:個人で家を借りて一緒に住むのはあったけど、リバ邸みたいにブランドをつけてシェアハウスをやるのはリバ邸が最初のイメージがある。

片倉:シェアハウスという文化はずっとありますけどね。
昔だと、長屋もシェアハウスと同じです。

シェアハウスのメリット・デメリット

シェアハウスあるあるを話す近藤 悟さん(左)と片倉 蓮さん(右)

白水:あんまり一人暮らし面白くないよね、という人が結構いるんですよね。

近藤:シェアハウスって住んでみたことないと抵抗あるかもしれないけど、一回行ってみるとそんなに抵抗なかったりするよね。
リバ邸やってたときも、住んでないけどずっといる人とかいたもんね。

片倉:結果そのコミュニティに関わりたいんでしょうね。

近藤:あと、おかえりって言ってくれる人がいるってすごいよね。
当たり前っぽく感じるけど。
僕は天神に一人暮らしの家を持ちつつ、天神北のシェアハウス「Qross」のメンバーでもある。

Qrossは天神北で、6階建てのビルの4~6階分を借りて、30人弱のメンバーがいます。
かなり普通のシェアハウスというよりは年齢層が高め。
住居機能ではなくコミュニティが欲しい人がメンバーに多い感じ。

僕はチャリで10分くらいのところに自分の家もあるので、普段はそっち使ってる。
ずっとシェアハウスだとしんどいかね。
ひとりになりたいときもあるので。

みんなはシェアハウスに住んでて、1人になりたいときってない??

片倉・桐島:ないですね。

桐島:移動時間で1人になれるので、個人的にはそれくらいで十分ですね。

近藤:シェアハウスにいると、人と会うのに理由がいらなくなるよね。
帰ったら、人がいるから。
普通は打ち合わせや相談など理由が最初にあって人に会うけど、シェアハウスだとその必要がないもんね。

片倉:あと自分が一緒に住んでみたい人たちと一緒に住めるよね。
僕も最初シェアハウスを立ち上げたとき、一緒に住みたいから住もうよ!という感じで人を誘いましたね。
結果、酒好きしか集まらなかったですけど。

近藤:僕は家でも仕事がしたいタイプで。
シェアハウスでも仕事したいけど、遊んでいるメンバーがいるとそっちに吊られて遊んじゃうんだよね。

白水:僕は逆にメンバーが遊んでくれていた方が仕事に集中できるんですよね。
なんか先んじてる感がある。

片倉:みなさん、シェアハウスに入って仕事をすると先んじた気になれます。(笑)

近藤:それはどうなのかわからないけど。(笑)
1人で集中できる場所もあれば、シェアハウスでみんなと集中できる場所もあるというのは結構いいね。

Qrossでいうと、「暮らしの実験」をテーマにしていて。
例えば、みんなで子育てをしてみたり、こういう食生活をしてみたり、行ったことがない場所にみんなで行ってみたり。
暮らしの実験って一人暮らしだとなかなかやらない。
自分の生活に直結するし、そのチャレンジングな暮らしを組み立てるのも大変だし。
でも、シェアコミュニティで他の人と一緒にやれば、その実験がうまくいけば生活に取り入れればいいし、うまくいかなかったら別に取り入れなければいい。
もしかしたら今は当たり前じゃないけど、将来当たり前になるかもしれない暮らし方をシェアハウスで実験することができる。

白水:確かに新しい趣味が増えたりしますよね。

近藤:そうそう。
変な趣味を持ってる人と一緒に生活したり、自分じゃ行かない場所に連れて行ってもらえるのはいいよね。
俺も元々、暮らしにはそこまで興味なかったんんだけど、Qrossの影響で文化人類学や家族観にすごい興味を持つようになったかな。

片倉:なんか旅っぽいですね。
予測不能なインプットがある。

近藤:確かに。
自分で選んでいくと、自分の好きなものだけでバイアスがかかっちゃう。
意味わからない出会いはあるよね。

白水:人はもちろん、モノやコトとの偶然な出会いもある。

片倉:子育てはめちゃくちゃいいと思う。
思春期に相談できる大人の他人がいるっていいよね。

近藤:子育てはめちゃくちゃよかった。
父親擬似体験ができた。いきなり毎日父親になるのはしんどいけど。

白水:あと、シェアハウスに住むと許容範囲が広がる。
こんな足音する人いるんだとか。

近藤:意外に自分の生活音ってわからないよね。
歯軋りとか。

片倉:二段ベッドとかしたに寝てるといろんなモノ落ちてくるよね。

今後のシェアハウス運営

近藤:今後、シェアハウスどうなる?今後のビジョン的な。

桐島:ポリバレントハウスはいろんなポジションの人が集まるシェアハウスなので。
福岡で面白い人が集まる場所といえば「ポリバレントハウス」という雰囲気を作っていきた。

近藤:やっぱりハブになる場所って必要だよね。
そこにいけば何か繋がるといった場所。
関係人口を持つ。

白水:家という環境は整えることができたので、次は家以外の環境を整えていきたいなと。
そこ住めばお米が無料とか。ポリバレントハウスでは実験的にやってるんですけど。

近藤:そこに入れたい、次の要素は何?

白水:衣食住で衣は入れたいですね。
服のシェアリングはうやってみたい。(笑)

近藤:服のシェアリングはハードル高そう。
リバ邸の今後の目標は?

片倉:なんか場を持ちたいという人はたくさんいると思うけど、ちょっとハードル・リスクが高かったりする。
その言い訳をリバ邸が切り取って行けたらいいなと。
クラファンで少額でもいいからお金を集める経験をして、ほとんどお金かけずにシェアハウスしてみたり。
それはリバ邸だからこそできることかなと。

近藤:確かにリバ邸は最初の一歩を踏み出すにはめちゃくちゃいいよね。
俺も起業する直前にリバ邸に住み始めて、たくさんの人と繋がることできたもんね。

片倉:会社としてはシェアハウス増やす。ちゃんと寄り添う。
勝手に増えてるのもありますね。
元々シェアハウスをやってる人と飲んで、そこリバ邸にしちゃいましょうよ!という感じ。
正式にリバ邸にするというより、関係人口になる。

近藤:家が1つ、家族が1つじゃなくてもいいのかなと。
俺も天神だけで3, 4拠点あるし、東京に行ったときは友達のシェアハウスに泊めてもらう。
仕事の人と家族の人は分かれる、学校と家や会社と家。
それって、固定概念や幻想なんじゃないかなって。
その暮らし方って当たり前なんだっけ?って疑ってみて、もしかしたらこんな感じの暮らしできるんじゃないって試して、よかったらメンバーに共有するといいかも。

今後は空き家も増えて、家賃や移動費も安くなっていく。
シームレスな社会活動や生活をやって行けたらいいなと思っています。

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