明星和楽、福岡市高島市長に表敬訪問

明星和楽、福岡市高島市長に表敬訪問

明星和楽実行委員は、この度、学生ボランティアを巻き込んだ形で体制を一新し、更に、この機会に・・・と、福岡市市長高島宗一郎氏を表敬訪問しました。

2011年から開催されているテクノロジーとクリエイティブの祭典「明星和楽」。まだ「スタートアップ」という言葉が国内で浸透していない頃から、クリエイティブの一つの形として「スタートアップ(主にテクノロジースタートアップ)」を取り上げ、開催当初から福岡市市長である高島市長も登壇し、開催後は国内外のオンラインメディアに取り上げられました。

2012年、高島市長及び、孫泰蔵氏(Mistletoe株式会社代表取締役社長)、小笠原治氏( 株式会社ABBALab株式会社nomad代表取締役、さくらインターネット フェロー)、そしてトニーヒューズ氏(英国貿易投資総省)によって、「スタートアップ都市宣言」が行われ、早速、国家戦略特区(グローバル創業・雇用創出特区)に選定されて、スタートアップ都市として第一歩を踏み出しました。

2014年には、台湾の台北にて同イベントを開催し、成功を収め、その流れを汲み、2017年には福岡市と台北市がスタートアップの海外展開支援に関する覚書を締結

2015年と2016年は、再度福岡市内で開催され、天神地区を中心に複数ロケーションで開催されて、多くの人を巻き込んだ「アジアのテクノロジーとクリエイティブの祭典」になってきています。「明星和楽」はテクノロジーとクリエイティブの祭典であり、スタートアップはそのコンテンツの一つだったにも関わらず、現在の「福岡市内のスタートアップムーヴメント」の土台を築きました。

旧大名小学校跡地の官民共働型スタートアップ支援施設「FUKUOKA growth next」のように、官と民の共働プロジェクトによる成果も出てきており、以前からよくある「官の依頼を民が実装する」というような上下の関係性があるプロジェクトではなく、「官と民がともにゴールとするものに向かって動く」というプロジェクトが増えてきました。

また、同支援施設がスタートしたことによって、スタートアップ都市として新しい段階に突入しました。高島市長が同支援開設時に言及したように「スタートアップ2.0」が始まったのだと思います。

今回の表敬訪問は、明星和楽の新しい実行委員長である松口健司氏と旧実行委員長である橋本正徳の引き継ぎが行われ、また、2016年の明星和楽からボランティアとして関わっている新しい実行委員の紹介が行われました。そして、高島市長からは、新しい実行委員長と明星和楽のスタッフに向けて、期待を寄せる言葉をいただきました。

 

時代はいつも一部の反逆者や変わり者などによって常に新たなものが生み出され、置き換えられていってます。地方創生の文脈でよく言われるような「よそ者、若者、ばか者」などもそういった「変わり者」の部類に入る人たちかもしれません。変化は、まずは芸術家(芸術を嗜む人たち)から始まり、そしてサブカル系やオタクやハッカーが参加し、あるティッピング・ポイントを超えたときに、政治家やビジネスマンが参加し、社会運動が加速していきます。明星和楽のそれも、その状況に似た動きで、現在、まさに何かが置き換わるタイミングに近づいています。

このタイミングで、もっと官と民の協力関係を強固なものにしていくことが重要だと思われるのですが、同時に変化のきっかけとなった「一部の反逆者や変わり者」は「官民共働」という形をダサいものと受け取ることが多く、上手くムーヴメントから何かを生み出すことが難しくなるケースがあります。

高島市長曰く「官民協働をクールなものにしていきましょう」とのこと。確かに、官民がこのような距離感で、同じゴールに向かって意見を出し合えるのは、福岡市の最大の強みかもしれません。

クールなものにしていきましょう。

 

デジトロポリスからは以上です。