2017年1月14日、世界を変えるのはビジネスにならないアイデアかもしれない 未知の可能性を秘めたバッカソンが開催

2017年1月14日、世界を変えるのはビジネスにならないアイデアかもしれない 未知の可能性を秘めたバッカソンが開催

ハッカソン業界の皆様、いかがお過ごしでしょうか?2017年1月14日に、あまりにもビジネス側に寄ってしまったハッカソンのアンチテーゼとして、ビジネス度外視のハッカソンである「バッカソン」が開催されます。

「ハッカソン」(hackathon)とは、広い意味でソフトウェアのエンジニアリングを指す“ハック”(hack)とマラソン(marathon)を組み合わせた米IT業界発祥の造語で、もともとはプログラマーやデザイナーから成る複数の参加チームが、マラソンのように、数時間から数日間の与えられた時間を徹してプログラミングに没頭し、アイデアや成果を競い合う開発イベントのことをいいます。企業や各種団体によって開催されることが多く、近年はIT業界以外の分野にも拡大。組織の壁を超えて優れた発想を取り込み、新しい商品やサービスの創出につなげる“オープンイノベーション”の手法の一つとして、日本国内でもさまざまな企業が活用し始めています。

– 『バッカソン2017』より引用

ここのところ開催されるハッカソンは、オープンイノベーションやビジネスコンテストのように、開催目的を「技術」ではなく、「課題を解決するため」のソリューションを作り出すことを目的とするものが多いように感じます。確かに、そのような趣旨のハッカソンは開催意義が大きく、何か新しいものが生まれる可能性も大いに期待されるのですが、別アプローチのハッカソンがあっても良いのではないか?もう、技術を中心としたハッカソンが会っても良いのではないか?と考える人も少なくはありません。

エンジニアのハッカソン離れ

以前より、オレオカにてハッカソン人気の下降を指摘してきました。

プログラマ達が黙々とハックを楽しむハッカソンは今は昔。巷には企業がホストするビジネス系のハッカソンが多くなり、かつての参加者の中には「企業が無料でノウハウを盗もうとしているんじゃないか?」くらいのネガティブな印象を持つ人も出てきてしまいました。おかげでハッカソン人気は下がり、黙々とハックを楽しむハッカソンは名前を「もくもく会」と変えなければいけない羽目に。

世界を動かすイノベーションを九州から、ハッカソンイベント「イノベート・ハブ 九州」』より引用

ものを創るという行為はビジネスを生むということだけではなく、それそのものがとても楽しいことであったはずなのにもかかわらず、なかなか楽しむ場がなかったりします。かつてはハッカソンに出てた敏腕プログラマーも、現在開催されているハッカソンなどで見かけなくなり、原因の一つとしては「ビジネスに寄り過ぎて楽しくなくなったから」というのがあるのではないかという仮設を立てることもできるかと思います。

枠を外すと生まれる可能性

オープンイノベーションなど、何か課題があり、それを解決するためのソリューション型ハッカソンでは、技術力はなかなか評価されず、その課題が解決されるのかどうなのか?の1点に話題が集中しがちです。「枠にハマるかどうか?」が重要なポイントになってきます。そうすると、ピッカピカの技術を持っていても、枠にハマらなければそれを使うこともできません。

それはちょっと、あれなんじゃないだろうか。

バッカソンでは、課題を定義することなく、各々の技術力を自慢するところが目的の一つとなっています。あえて、『ビジネスになるものを作ってはいけない』という基準も用意しているほど、一旦、ビジネスは忘れ、枠から開放された状況下で、ひたすらものを創ることに集中するという設計になっています。

学生も社会人も関係ない

バッカソンを運営するのは学生が中心となる団体「Dreamhack」などを開催している九州工業大学の学生団体、学フェス。そこに僕を始め社会人が協力し、学生と社会人が混じり合う運営体制になっています。現在の参加者の申込状況も、その運営体制を反映するかのように、学生と社会人が入り混じっています。

そもそも、ものを創りを愛することに、社会人も学生も関係なく、あるのは「エンジョイしたい」という気持ちだけなはずです。バッカソンでは、そのような枠も取り外し、ただただ「なんか創りたい」という気持ちだけを中心に参加者が集まっています。

開催は2017年1月14日

そういうわけで、開催は1月14日です。『ハッカソンを開催することによって「技術力の向上」、「横のつながりの強化」が期待されます。今回のバッカソンでは、社会人も学生も参加可能なので「縦のつながり」も同時に作ることができ、ただ楽しいだけではなくきっと新たな発見が得られると思います。(バッカソン2017)』

仕事や勉強を忘れて楽しみたい方の参加が待たれております。参加はバッカソン参加申し込みサイトから。

 

デジトロポリスからは以上です。