スカイディスクが東京虎ノ門において、センシングとデータ転送の実証実験を実施

スカイディスクが東京虎ノ門において、センシングとデータ転送の実証実験を実施

「モノのインターネット」と言われるIoTはパソコンやスマホなどの情報通信機器に限らず、すべての「モノ」がインターネットにつながることで、皆さんの生活やビジネスが変わると言われています。皆さんも買い物でよく使われているであろうAmazonではAmazon Echoを開発していたり、iPhoneを代表とするAppleはAppleTVでIoT分野をビジネスとして狙っていると言われいます。

福岡市におけるIoT分野のスタートアップとして本社を構える株式会社スカイディスク(代表取締役CEO 橋本 司氏)が、西松建設株式会社(福岡だと木の葉モール橋本や福大トンネルを建設)と共同で「LoRaWAN(TM)」の技術を使った自社製品である着脱式センサ「SkyLogger」の、データ取得の実証実験を東京都港区虎ノ門のビルで2017年1月19日に実施しました。

「LoRaWAN(TM)」を使用した技術ですが、IoT分野の通信技術としてソフトバンクソラコムなどといった会社がこの技術を使用したサービスを提供し始めていることでも非常に注目を集めています。

「LoRaWAN(TM)」とは?

初めて耳にした方々へ「LoRaWAN(TM)」という技術が何かと簡単に説明すると。

長所

  • 免許を不要とする低速なLPWAの通信方式の規格の一つ
  • 乾電池で数年稼働するという超低消費電力
  • 5~15kmという通信距離
  • LoRaWAN Allianceという業界団体で仕様が策定されるオープン性
    (年数や距離は環境などの条件により変わる)

短所

  • 通信速度が50~980kbpsにとどまる

通信速度が遅いため活用しにくいのではないかと思われるかも知れませんが、適材適所という言葉があるように速度が遅い分は写真や動画など大量のデータを扱わず、テキストなどの情報量が少ない分野での活用では短所も補えるということで、設備管理、従業員管理、こども/高齢者のみまもり、家畜のトラッキングなどでの活用が期待されています。

実証実験の目的

今回の実証実験は実際に東京のような高層ビルや道路などがひしめく場所でいったいどれくらいの距離で通信ができるのか?壁などで閉ざされた屋内でデータが正確に転送可能かを測定することが今回の実証実験の目的だそうです。

今後のビジネス展開

では、今回の実証実験をきっかけに2社は今後どのようなビジネス展開を狙っているかと言うと、スカイディスクのNEWSページに書いているように、「橋梁やトンネルなど現在老朽化が進んでいるインフラへの活用を共同で進める予定」とのことです。先に書いた適材適所での活用の仕方を目指されているのでしょう。

既にスカイディスクでは「LoRaWAN(TM)」の導入が進んでいるようですので、ご興味のある方は問合せフォームからご連絡されてみてください。

 

デジトロポリスからは以上です。