INTERVIEW:2大レーベルの指揮を執る表現家 DJ-RUCA Vol.1

INTERVIEW:2大レーベルの指揮を執る表現家 DJ-RUCA Vol.1

プロフィール
福岡・東京・大阪・USAワシントンDCに拠点を構えるレーベル/プロダクション「HOUSE STUDIO-R INC」のエグゼクティブディレクター兼DJ/SOUND PRODUCERとして、「HOUSE STUDIO-R」「BEATEATER DEPT」の2大レーベルの指揮を執る表現家DJ-RUCA(ルカ)

SYNC SWEEP」「MADKITTENx^x^x」という2つの名義でサウンドクリエイターとして活動しており、SYNC SWEEP名義では、2008年リリースした「cASTLEiNtHEsKY」が世界的に有名なクラブミュージックダウンロードサイト「JUNO DOWNLOAD(UK)」の総合チャート3位獲得、2010年リリースの2nd CD ALBUM「Silent Message.」が国内HMVクラブミュージックセールスチャート7位獲得、同年リリースの盟友Yoichi KaseとのスプリットEP「BACK TO THE R1204 EP」がUSA巨大インディーズマーケット「eMusic(US)」の総合チャート203位・クラブミュージックチャート8位を獲得、2011年リリースの「Southern Cross」がTRAXSOURCEのセールスチャート12位を獲得する等、その他数々の実績を築き上げてきた。

MADKITTENx^x^x名義では2011年4月からの始動にも関わらず、既にMyspace上で音源再生回数34万回を超える等早くから話題となっており、ユニークな公式プロフィールや遊び心あるホームページが現在大きな注目を集めている。リリース作品としては、「Give me the Catnip」「Gang Related」「Kitten in Wonderland」「Call on me」「Stray Cat」「Madcity」「Gang Related Remixxxxxx!」、 その他様々なアーティストの楽曲REMIXを発表。

イタリアのSUBWOOFER RECORDSとの契約を皮切りに、今後も多くの海外レーベルとの契約が決定しており、より一層WORLD WIDEな活躍を見据えている。


福岡に住みながら、独自のレーベルの楽曲を海外にも配信しているDJ RUCAさんに2012年3月2日にインタビューしてみました。その後、彼のレーベルからは精力的にリリースが続いています。

Photo by Shigeoka @ Energy Informatic

– 海外での実績が目立ちますが、海外で活動するようになったきっかけはなにかあるんですか?
もともとヨーロッパのダンスミュージックシーンに対する憧れと興味があったんです。今のヨーロッパのダンスミュージックシーンって本当に多種多様なスタイルが介在していて、良い意味でジャンルの垣根が無い。僕は作曲もDJも「HOUSEミュージック」を専攻していますが、現在のHOUSEミュージックって色んなジャンルの良い要素が取り込まれていたり、これまでにないまったく新しいサウンドが取り入れていたりしています。もちろん他のジャンルの音楽でも同じ事が言えるんでしょうけど、特にHOUSEミュージックに関してはその傾向が強いと思います。そしてその殆どがヨーロッパのダンスミュージックシーンから生まれていると思います。ダンスミュージックのトップダウンローダーSTORE「Beatport」のトップチャート見てもほぼヨーロッパ圏のアーティストがチャートインしてますしね。

– 日本とヨーロッパは違うのですか?
やっぱりダンスミュージックファンの絶対数がヨーロッパはすごい。日本の音楽業界においてクラブミュージックはやっぱりサブカルチャー要素が強すぎますよね?あと、イメージが偏ってる。クラブに遊びに行ったことが無い人が「行ってみたいな」って思えるきっかけを潰している要因がそこにあると思います。日本にはJ-POPというメインストリームが不動の地位を築いてて、それに付随するようにカラオケという最強の大衆文化がありますよね。
ちょっと話はそれますけど、今日本でクラブ営業規制が厳しいじゃないですか。クラブ営業規制に関する考え等は今までに色んな著名人方や沢山のDJ・オーガナイザーの方達が述べているから今更僕がここで言うことではありませんが、法律とか難しいことは無視して単純に「何でカラオケはよくてクラブはダメなの?」って思います(笑)。大して遊び方変わんないじゃないって思うし、むしろクラブの方が楽しみ方は沢山あるって思います。

あとは僕自身作りたい音楽がヨーロッパの其れに近いし、今僕が契約している海外のレーベルがイギリスとイタリアにあるので必然的にヨーロッパに流れていった感じですね。今後もドイツ・スペイン・オランダのレーベルからオファーが来てますし。日本でももっと自身を広げたい気持ちはもちろんありますが、自分のやりたい音楽スタイルでは恐らく太刀打ちできません(笑)。
2010年にSYNC SWEEP名義でリリースした「Silent Message.」というCDアルバムがありまして、それがHMVのクラブミュージック系セールスチャート最高7位に入ったんですよね。その時はあのDAISHI DANCEさんのリリースとかぶってたんですけど、一時はDAISHI DANCEさんのチャートを抜いてました(笑)他にも携帯着うたサイトとかでもDLランキング1位になったりとか、功績だけをあげるとそれなりに日本でもあるんですけど・・・。

– すみません、どうしても海外での実績が目立っているので、聞いてしまいました。
自分のプロフィールにも挙げてるように、海外のストアーで僕の曲がいくつかセールスチャート上位に入った事がありますが、やっぱり日本のセールスとは桁が違います。そういったことも含め、純粋に海外のダンスミュージックシーンで勝負したいと思っているわけです。

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