福岡市が廃校となった「旧大名小学校跡地」を活用してスタートアップ支援を期間限定で開始予定

福岡市が廃校となった「旧大名小学校跡地」を活用してスタートアップ支援を期間限定で開始予定

スタートアップ都市宣言、スタートアップカフェ、国家戦略特区グローバル創業・雇用創出特区、スタートアップビザと次々にスタートアップ支援を打ち出してきた福岡市が更なる施策を行うようです。

「福岡市スタートアップ支援施設運営事業」

市内3か所に分散する福岡市のインキュベート施設を集約し,民間事業者のアイデアやノウハウを活かした官民共働型のスタートアップ支援施設の整備・運営を行うことで,スタートアップの見える化,成長の促進及び相互作用によるイノベーションの創出し,スタートアップ企業のさらなる成長や既存中小企業の第2創業促進を図る。
参照元 – 「福岡市スタートアップ支援施設運営事業」にかかる提案公募について

期間限定(平成29年4月〜平成30年9月)ですが福岡市繁華街にある廃校となった「大名小学校」をリノベーションして、スタートアップ支援へと繋がるインキュベーションやコワーキングスペースなどにしようという計画です。大名小学校は福岡市内では最古の小学校のうちの一つでしたが、街の発展により郊外への人口流出や少子化等による児童数減少から2014年(平成24年)3月に閉校となっており、学校法人福岡雙葉学園が小学校の耐震補強工事に合わせ、仮校舎として活用したり、平成28年熊本地震時には支援物資の集積場として活用されたのは皆さんの記憶にも新しいかと思います。

天神地区・大名地区のまちづくりの方向性

天神地区・大名地区のまちづくりの方向性

福岡市で最古の小学校、一番の繁華街に位置するということもあり、その動向は関係者では無くても関心を多く集めていました。実際に跡地をどう活用するかについては検討委員会が開かれていたり、既に民間からの提案も公募されていました。
*民間からの公募は既に締切を迎えており、11案出いているようです。

この時の公募は”平成30年度以降の跡地活用に向けて”ということだったのですが、今回はその平成30年までの空いた期間を有効活用することとなっているようです。

日本国内の跡地活用について

小学校の廃校を有効活用している日本の事例と言えば、ご存知の方も多いかと思いますが、東京都世田谷区にある「IID世田谷ものづくり学校」や東京都千代田区にあり「3331 Arts Chiyoda」が有名ですね。

海外の跡地活用について

海外経験の少ない著者ですが、跡地利用の点で世界に目を向けると、福岡から東京とほぼ同距離にある台灣には「華山1914文化創意產業園區」という小学校の跡地とは異なり酒工場の跡地となりますが、お洒落でアートやイベントなどの空間になっていて観光スポットにもなっている場所が浮かびました。

平成30年度以降の旧大名小学校跡地活用について

今回は校舎に絞った活用からかスタートアップに特化しての場づくりとなっていますが、平成30年度以降の跡地活用は校舎だけではなく、体育館やグラウンド、ひいては小学校跡地周辺も考慮されたもっと大規模な開発になると聞いています。

2020年のオリンピックに向け海外からの旅行客も多くなると言われている昨今だからこそ、平成30年度以降には先の華山1914文化創意產業園區のように旧大名小学校跡地が海外の方から多く訪れたいと思われて、地元からの子供から高齢者までにも愛される、アート、教育、イベント、スタートアップなど多様多種な”場”としてダイバーシティの象徴となり、『福岡が好き』から『福岡がもっと好き』と思われる都市になると、実現するのはきっと大変かと思われますが、モノクルの「住みたい都市ランキング」で一位を取れることも夢じゃないかもですね!

デジトロポリスからは以上です。