台北市と福岡市、スタートアップ国際交流支援に関する覚書を締結

台北市と福岡市、スタートアップ国際交流支援に関する覚書を締結

福岡市の高島市長と、台北市の柯市長の両市長が、「スタートアップ国際支援に関する覚書」にサインをしました。

内容としては、福岡市と台北市が、相互に有益な協力関係を強化し、双方のスタートアップ国際交流を発展させるために相互に協力、努力するというような内容です。
具体的な交流内容は、今後、双方の協議により決定されますが、例えば以下のような項目になります。

  • スタートアップに関する情報を提供しあい、それぞれの投資環境を紹介し合うことで、双方の市場に参入しようとする起業家、及び企業を支援し、海外市場の開拓を促進する。
  • 双方の起業家が、在留資格や会社設立の申請をする際、専門的コンサルティングのサポートを行う。
  • 双方が推薦するスタートアップを優先的に誘致し、関連するインキュベート施設に入居させる。
  • 相互に産学研の関連組織やネットワークを紹介しあい、分野を超えた提携の機会創出のために助力する。

調印式では、柯市長は「スタートアップが盛んな街である福岡市と、台北市の関係と、それらのスタートアップに関する枠組みは近い関係にあります。助成金に関する情報や、コンサルティングなど相互に支援し合いたい。互いのスタートアップの技術交流なども期待できる」といった旨の話をしました。

また、高島市長は「今回のスタートアップ支援に向けた連携は、2014年に開催した台北での明星和楽をきっかけに、(福岡市のスタートアップと台北市のスタートアップが)お互いに顔の見える交流が生まれた。また、2016年には再度、台北にてピッチコンテストを行い、9社の台北市のスタートアップを福岡市で開催されたスタートアップセレクションに招待した。いま、その中から2社のスタートアップが福岡市に進出しようと、話を進めている」といった旨の話をし、「グローバルに活躍できるスタートアップを生み出したい」と話を結びました。

台北に本社をもつ、キャディのいないゴルファーのためにゴルフコースでの情報支援をするアプリ「Golface」も近々、福岡市にオフィスを構えるとのこと。

すでに活発な交流が始まっている中で、さらに両市の行政からの後押しが、この交流を更に加速していくのだろうと推測されます。

 

デジトロポリスからは以上です。