九州大学起業部設立。4月からのプレ活動に向け、部員募集中。

九州大学起業部設立。4月からのプレ活動に向け、部員募集中。

「学生ベンチャーの創出・学生起業家の輩出」を目的として、九州大学に起業部が設立される予定だ。熊本・崇城大学で起業部立ち上げなど多くの実績を持っている熊野正樹准教授が発足人。スタートアップ都市として日本でも注目を集めている福岡。若者が起業にチャレンジしてそれを社会人が応援していくという仕組みができれば、街全体の底上げにもつながるはずだ。

サッカー部がサッカーをするごとく、起業部は学生起業をする。

九州大学起業部はFacebookページの立ち上げとともに下記の内容を発表した。

2017年7月、本気で起業したい学生のために「九州大学起業部」を設立します。サッカー部がサッカーをするがごとく、起業部は学生起業します。

起業部では、チームでビジネスプランを作成し、国内外のコンテストに応募しながら、ビジネスプランをブラッシュアップし、起業に向けて実践的な活動を行います。

専任教員が顧問として指導にあたるほか、国内外の一流の起業家やベンチャーキャピタリストをネットワークし、起業支援を行います。

1年に平均3社、10年で30社の学生ベンチャーを創出。うち3社の上場企業を創出します。九州大学の新しい歴史を一緒に創りましょう。

約10,000人以上の学生が所属している九州大学での今回の取り組みはどれくらいの成果をあげるのか楽しみだ。九州大学には*1QRECというアントレプレナーを育成するための組織もあり、相乗効果の可能性も十分に考えられる。

*1 QREC(ロバート・ファン/アントレプレナーシップ・センター)…九州大学の全学学生を対象に、先進的かつ体系的なアントレプレナーシップ関連教育を提供することにより、自立心、向上心、グローバル意識を有し、積極的に新しい価値創造にチャレンジするリーダー人材の輩出を目的としています。そして、アジアにおける本格的かつトップクラスのアントレプレナーシップ教育・研究組織を目指します。

 

会社設立は米では毎年600万社以上、日本ではわずか8万社

日本ではまだ”起業という働き方”がマイノリティーである。福岡でも高島市長が*2 スタートアップ都市宣言を2011年に行ってから、天神にできたスタートアップカフェなどを中心に盛り上がりを見せている。しかし、アメリカでは毎年600万社以上の会社設立がある一方で、日本はわずか8万社というデータもあるように、まだまだ世界的に見ると起業家が少ないというのが事実だ。起業家の数を増やすことが絶対に大事だということはないが、若者を中心に起業への熱が高まれば街全体としても盛り上がりを見せることは間違いない。

*2 スタートアップ都市宣言関連記事
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起業熱が高まる福岡市

全国的にもスタートアップの盛り上がりを感じる街・福岡。OREOKAでも以前取り上げたが、*3旧大名小学校跡地もスタートアップ支援の場になることも決まっている。今後の行政と大学の動きが注目される中で、今回の九州大学起業部と高島市長をはじめとする行政がどれくらいコラボレーションしていくのかが一つの鍵になるかもしれない。九州大学起業部のこれからに注目だ!

*3 旧大名小学校跡地関連記事
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