福岡のFabLab!?博多図工室がオープン

福岡のFabLab!?博多図工室がオープン

まず、みなさん、FabLabをご存知ですか?3次元プリンタやカッティングマシンなどの工作機械を備えて、人々にデジタルなモノヅクリの機会を提供する場です。FabLabの条件は以下になります。

FabLabの条件

  1. 一般市民に開かれていること
  2. Fab Charterを掲示し、その理念に従って運営されていること
  3. 標準的な共通機材を揃えていること
  4. 世界のファブラボのネットワークに参加すること

http://www.fablab.is/w/index.php/ConditionsForFabLabLabel

日本でのFabLabの情報収集はFabLab Japanのサイトから始めるのが良いようです。

さてさて、そのFabLabのネットワークにはまだ登録されていないようですが、2012年12月4日に博多図工室という珍しい工作機械を置くオープンなスペースがオープンしました。先日、オープニングイベントがあったので、参加してきましたが、福岡市中央区高砂にある2階建ての建物で、とても民家チックな装いで、参加者にはなんと、しゃぶしゃぶが振る舞われました。

オープン、オープンと連呼していますが、オープニングパーティーの内容はさておき、博多図工室の機材の紹介をします。

福岡産3Dプリンタ「Blade-1」

仕様

  • 主剤溶解積層型立体プリンター
  • 加工範囲 100×100×100mm
  • 加工対象物 専用ABS・PLA樹脂 1.75mmフィラメント
  • ソフトウェアはインターネット上からダウンロード
  • 制御基板 Sanguinolou V1.3a
  • 接続方式 USB
福岡市西区にある株式会社ホットプロシードさんの3Dプリンタです。
海外製のものに比べ、驚くほど静かで正確な出力が可能です。
一度、その動く姿を見に来てくださいね。※出力には1回当たり数百円の材料費が利用料とは別にかかります。

レーザー加工機「Blaster」仕様・CO2レーザー 40W

  • 加工範囲 300×200mm
  • 加工対象物 木材、アクリル 紙、プラスチック系(金属関連は加工不可)
  • 水冷方式
  • USB接続
  • Windowsのみ対応3Dプリンタと同じ、福岡市西区にある株式会社ホットプロシードさんのレーザー加工機
とても正確にアクリル板や紙、木材などを切り抜くことができ、造形に無限の可能性を与えてくれます。
また、出力を調整することでアクリル板などに彫刻することも可能です。
※アクリル板などの材料はご自分でご用意ください。どこで買ったらいいかわからない場合など、気軽にご相談ください。
※火災等の危険が伴うため、基本的にスタッフ立ち合いのもとで出力していただきます。
※出力には利用時間や出力内容に応じて、レーザー利用料が別途かかります。
機械と機械がIPネットワークを介して相互に通信し合う「M2M」というワードが少しずつ浸透してきていることに代表されるように、今、ハードウェアへの関心が高まってきていると予測します。お台場の日本科学未来館で行われたMaker Faireという、エレクトロニクス(電子工作)、サイエンス、ロボット、アートなど異なるジャンルの作品を展示し、ものづくりの知識や経験を共有し、交流するイベントも、多くの人でにぎわったようです。以上の流れから考えると、今後、ハードウェア製品を中小企業がリリースできるような機会も増えるでしょう。ハードウェア製品の設計段階では、初期のデザインの段階や製品設計が進んだ段階において、外観や性能の評価を行うために試作品を作成することが多いそうです。そのような背景がある中、ハードウェアを含めた試作品を敏速に作れる仕組み(ラピッドプロトタイピングの仕組み)がある博多図工室がオープンしましたので、興味のある方は、是非、足を運んでみてはいかがでしょうか?

・・・ま、楽しいから行ってみてよ!

 

博多図工室: 福岡県福岡市中央区高砂2丁目1−17